子供の頭痛の特徴

発症頻度

反復発作性頭痛のうち

- 片頭痛：50%

- 緊張型頭痛：10%

小児の片頭痛の特徴

1. 持続時間

- 1～72時間（半分以上は5時間以内）

2. 部位

- 両側性や片側性（両側性が多い）

3. 頻度

- 小学生：4%

- 14歳時：男児6％、女児15％

4. 発症時間帯

- 主に日中（特に朝）

- 起床時：20％

- 夜間覚醒：5％

5. 予後

- 60％改善

- 発作消失：20％

- 発作軽快：40％

- 40％不変あるいは増強

6. 痛みの性質

- 拍動性（ドクドクする）

- 頭全体の締め付け感

7. 初発年齢

- 平均6歳（女性は初潮後が多い）

8. 年齢による変化あり

9. ストレスとの関連が強い

10. 加齢による変化

- 視覚性前兆の増加

- 片側性への変化

- 悪心・嘔吐の減少

11. 消化器症状

- 腹痛、嘔吐、下痢などが重症かつ顕著（腹部頭痛）

12. 睡眠との関連

- 特に入眠障害を経験

13. 随伴症状

- 乗り物酔い（45％）

14. 合併症

- 起立性低血圧の高頻度合併

（急な立ち上がり時のめまいや頭痛）

15. 特徴的な症状

- 側頭動脈圧迫で症状改善

16. 遺伝的要因

- 家族歴：75%